セレブママはお騒がせ 43-3

災難の始まり/九人目の父親候補:ハリー・マークス氏
マチルダが結婚して独立し、アポロさんの子エイプリルが誕生した火曜日は、まだ続いております。
電話攻撃がひと段落してやっと腰を降ろせたマリエさんです。

でもまた電話。

六女マトローナの世話をしていても電話。

合間に卒業パーティーの実況が入ります。
ロミーはまた喧嘩をしているようです。

ロビンがおかしな事をしでかしても驚きません。

ロビンは卒業パーティーの王にすんなりと選ばれましたし、
ロミーは卒業パーティーの女王に選ばれて王冠を頂き、みんなとハイタッチをしたり、
ロビンはクラスメイトをダンスに誘って断られ、みんなの前で笑いものにされたり、
ラファエラはパーティーの幕が素敵だと考えていたり……。

少子化故で、相手がいないんだろうなぁ。
三人とも『恋愛対象』が出来るような出来事は起こりませんでした。

とどめはこれか。
のんきそうだったラファエラも、結局は喧嘩でした。

そしてまた電話。
うんざりですよー。

服がまだマタニティだったので、着替えました。

学校を卒業すると、親も兄弟も誇らしいんですよね。
でも長女バーバラしか卒業させてやれませんでした。

『考慮』特質持ちでもないのに、窓の外を眺めているマリエさんなんてらしくないので、
ずっと出ているけど放置のチャンス、『レストランに食事』に出しました。
アポロさん、まだ家にいるけど。

でも上げる吹き出しは、次女ウェンディ。
いるのかな? と探したんですが、近くには居ませんし、家にもいませんでした。

在宅なのを発見したので、出かけちゃいます。
あぁ、アパートって面倒くさい。

て、また噂が流れました。

応答があったんでエレベーターに乗ります。

家には入れるんですが、家主は寝てました。
応答したんだし、起こしちゃいましたけどね。

ハリー・マークス氏です。
やっぱり細ーい。

実はマリエさんは、初対面。
マリエさんの人間関係に、ハリーさんは入っていませんでした。

一番最初に出会ったウチの一人ですが、マリエさんはハリーさんと一緒にいたバリーさんに行ってしまったので、ハリーさんとは挨拶もしていなかったのです。
(名前が似過ぎていてややこしいな)

十代のバーバラがハリーさんと出会っていて友達関係まで行っていたこともあり、マリエさんとハリーさんが全くの他人だった事に気づいていませんでした。

三女マチルダでさえ、挨拶だけで『友達』になれます。
マリエさんが男を落とすのは簡単でございますよ。

一応『弾みのキス』ですが、断られませんって。

花を贈ったりもして……。

『告白する』。

あれ? すっ飛ばし過ぎて、独身なのかは確認しなかったな。
長女バーバラが十代の時に、ハリーさんが独身なのは確認しているけれど、その後結婚していたりはしないよね。

今更どうにもならない。
『赤ちゃんを作ろうとする!』行きます。ベッドの前だしな。

キチンとベッドメイキングをしてからの、ハリーさん。

マリエさんが大根足に見える!

何はともあれ、チャイムは鳴りました。

細いよ、細すぎるよ。

彼の細さも充分堪能したので、『お別れ』行きます。

ハリー「いきなり、なんだい?」

この時点では『ハリーはマリエがものすごくホットなシムだと思っています』です。
ハリーさん、遅い。プレイヤーの環境が悪いのか?

勿論その後『元カレ』となり、
『ハリーはマリエが許しがたいほど失礼だと思っています』になりましたが、
ハリーさん、そういう顔じゃないよ。

凄い罪悪感です。
怒ってくれた方がいい。

ここは彼の部屋なのですから、立ち去るのはマリエさんです。
逃げられてよかった。こんな顔のハリーさんを追い出すのは嫌です。


気の毒でハリーさんを見ていたわけですが、マリエさんが去った後すぐに、ルームメイトのマチルダさんが登場しました。

マチルダ「あら、ハリー。どうしたの?」
ハリー「聞いてくれよ、 マチルダ! 今、マリエ・ゴールドが!」

ここは三人でルームシェアしているのですが、もう一人は寝ていました。
マリエさんが来た時はハリーさん一人でしたから、いつの間にか帰ってきていた訳で。

この部屋、3BRだけれど、全室ダブルベッドだねぇ。

マチルダ「マリエ・ゴールド? さっき似ている人とすれ違ったけれど、セレブがこんなところに来るわけないじゃない。他人の空似よ」
ハリー「そ、そうか?」


マチルダ「ハリー。寝てたんでしょ? 夢を見たのよ」
ハリー「夢……か」
マチルダ「疲れてるのね。旅行でも行ったら? フランスとかいいんじゃない?」

ハリー「旅行はしたことがないんだが……」
マチルダ「市役所でビザの申請をするの。明日にでも市役所に行ってらっしゃいな」

勿論そんな事はないですが、明後日の伏線です

と、そこまでハリーさんの様子が見られました。
非アクティブ世帯ですから、いきなりマリエさんに代わります。

ここまで『アート・セントラル』世帯を引っ張ったという事は、マチルダさんが上がって来たエレベーターを待って、マリエさんが乗り込んだのではないでしょうか。
なので、マチルダさんとマリエさんは、エレベーター前ですれ違っていると思われます。

家に帰ります。

マトローナは泣いているし、アポロさんはまだいたし……。
夜中ですから、十代たちは卒業パーティーの後はまっすぐ帰宅して、すでに寝ています。





六女マトローナにおまるを使わせて、その間に七女エイプリルの下がった社交の回復。
ふてくされたお顔でおかえりのアポロさんでした。