日没の錬金術師 番外編その3

シンシア(第三子)の誕生日 十代から若年へ
レオーネ家では、シンシアの誕生日でした。
グレイスやコンラッドを呼んでパーティーをするべきですが、
それどころじゃない。

 ろうそくふー。

キラキラくるり~ん。

結局その頭か。
それはともかく、サイコロ特質は『倹約家』でした。
この子は気の毒だなぁ。

若年になったら髪は変えてあげるつもりだったので、変更。
あとは服を変えただけです。

姉のグレイスとは違って、ちょっと派手になりました。

パーティーは寂しいです。

シン「あのさぁ。誕生日とかもういいから、私、出かけてもいいかな?」

第七子レオナルドが帰ってきましたが、その後ろは……。

サム・セキモト君です。

スタ「あ、シンシア姉ちゃん、老けた」
シン「なんだとー!」
スタ「姉ちゃんにだろ? ハゲのおっさんが来てるよ」

スタンリーも出かけていたんでした。

セキモト家のサム君です。
いきなり花束攻撃。

エリ「なにあれ?」
メラ「お年頃なのよ。あなたももう少しすれば判るわ」

なにせ若い女は貴重品。

告白されて……。

これで彼氏彼女です。

一気にプロポーズ行っちゃいます。
トイレに行きたい吹き出しが、一生に一度(かもしれない)の大事な場面を台無しにしています。

シンシア大喜び。

あぁもう! 膀胱を回復させてあげたいよ。

でもいいよね? 気にしないよね。

シン「結婚しちゃお。そうしよ?」
サム「え? そこまでやっちゃっていいんですか?」
シン「いいよいいよ。私、若年になるのを待ってたんだもん。もう待てない」

なんでかシンシアは嬉しそうでな。
セキモト家の息子でいいのか? とかもう突っ込めない。

シンシアはセキモト家に入りましたが、レオーネ家の資金を持ってっちゃったんですね。
レオーネ家の『世帯の資金』がゼロになってしまいました。

サム「あの、お母さんにご挨拶とかは……」
シン「いいのいいの。行こ♪」

ドライブに行くみたいに、楽しそうなシンシアです。

あ。またまたまた車を忘れた。

シンシアの車はいつも所持品に入っていたんですよ。
でも上二人が出て行って、ガレージが空いてたんですね。
普段は見ないラベンダー色のシビック・クーペがあるじゃないですか。
勿論、シンシアの車です。あーあ。

セキモト家は、三世代で済むには狭すぎます。
幼児時代のサム君の部屋はそのままですから、ダブルベッドで父子で寝てたんだろうなぁと思われます。なので、更に引っ越しをします。

これでセキモト親世帯も資金がゼロに 。

引っ越し先は、コンラッドが住んでいた、元のメラニーの家です。
シンシアは車を忘れましたが、コンラッドが忘れた車があるからいいよね。


なんでベッドインするのにウェットスーツに足ヒレなんだ?


と驚いてしまって、写真がないんですが、サム君はそんな恰好でございました。
サム君は全般的に変な格好ですが、寝間着まで変だったとは。
ウエットスーツで何が出来るんだよ。

ともあれ、こちらの新婚夫婦も少子化に歯止めを打ちます。
まぁレオーネ家の子供ばっかりが増えるんですけどね。

セキモト家とレオーネ家は戻って、資金チートをしてきました。
これでおしまい。





最後に。

服を着替えて髪をはやし、化粧を施したサム君です。
普段着の夫と寝間着の妻、という風に服が合っていませんが、
『正気でない』特質持ちではさもありなん。
ウエットスーツでベッドインも無理からぬ事でございました。