子連れスケコマシ 05

夏の木曜日
言葉は覚えたので、次は『歩き方』を教えます。


マコト
「歩けるといなくなったりしちまうかな? とも思うんだけど、
 こいつ、ハイハイで動くこともねぇからな」

マコト
「ほら、ここまで来い」

マコト
「おお。歩けるじゃねぇか」

明るくなるまで続けても、まだ半分。

マコト
「もう少し。ほら、もう少しだ」

マコト
「ほら、来れたー」

マコト
「やったな。偉いぞ」

でも今日はここまで。

隣のプールです。

マコト
「これ飲んで待ってろな」

マコト
「あー。疲れた」

マコト
「でも今日こそは、釣りがしたいんだ」

マコト
「お待たせ。って、眠くなっちまったか」

マコト
「でも出かけるぞ」

『ジャングルのフィッシングスポット』に来ました。

マコト
「寝るなら寝てくれ」

まだ午前中ですから、寝てくれたなら、たっぷり釣りが出来ます。

隕石があるんですが、おチビさんを置いて取りに行けない場所でした。

マコト
「あー。寝ろ寝ろ」

マコト
「俺は魚が食いたいんだよ!」

マコト
「はいはい。誰もいないからな。いくら騒いでもいいぞ」

寝ました。

マコト
「やっと落ち着いて釣りが出来る」

マコト
「頑張ったんだけどなぁ。たいして釣れないなぁ」

おチビさんは起きて、ミルク。

マコト
「もうちょっと頑張ってみるか」

マコト
「駄目だ、時間切れ。帰ろうな」

マコト
「遅くなっちまったぞ」

道路に出るまで徒歩ですが、ここは道路でしょう。
時間オーバーしてもOK(のはず)。

ここからタクシー。

マコト
「さて、早速魚を焼こうかな」

マコト
「眠いんだけどな」

玉ねぎも消費したい(生で食べて欲しくないので、
ニジマスと玉ねぎを焼いてもらいます。

マコト
「初サカナだぜぃ。ウマっ!」

マコト
「お前はまだ寝ないのか。まぁ寝る訳ねぇよな」

マコト
「俺は寝るぞ」






マコト
「お休みー」

どうせすぐ起こされる。