半ダースの犬 06

土曜日の朝です。
おじいさんは毎度のことでいませんが、エンジェルは気にしません。
でも忠吉さんは、おじいさんがいないと困るんです。


孫「新聞取ってきてくれたんだね。ありがとう」

受け取って褒めてあげなくてはいけません。
(お陰で、エンジェルの所持品に新聞が溜まります)
その為に、お絵描きは中断となりましたが、ご飯にしましょうか。


孫「誰かおらぬか? 国王の食器を片付けたまえ」

自分で片付けるしかないんですけどね。ちょっと言ってみたかっただけ。

孫「下僕一号よ。国王への貢物に、石を探してきたまえ。
え? ノミ? 僕には無理だよぉ。我慢して」

おじいさんが帰ってくるまで、待ってもらうしかありません。

 孫「下僕六号。そなたには宝石探しを命ずる。採ってきたら褒美を取らすぞ」


孫「え? もう見つけてきたの? ってそれ、石じゃないじゃん」

『ミニ恐竜の骸骨が1/3片』でした。価値はないです。
褒めて褒めて、のワンコが可愛い。

孫「王様はね。君たちの粗相の片付けもしなきゃならないんだよ。ちょっと待って!」






















孫「うん。ありがとう。頑張ったね」

『石の消火栓が1/3片』でした。勿論価値はありません。






















孫「眠いのに頑張ったね。ありがとう。国王は感謝するぞよ」

『石の消火栓が2/3片』でした。ラッシーの分と合わせると一つになるのかな?


















おじいさんがやっと昇進して帰ってきました。
犯罪キャリアレベル2の『スリ』です。孫には言えないねぇ。





















忠吉さんのノミ取りシャンプーをしなければなりません。





















爺「ワシはこれからまた出かけなければならん。皿は洗っとけよ」
孫「はーい」

そんな会話しかできないのかい、おじいさん。












王国の環境は最悪です。
国王はまた下僕たちの粗相の後始末をしなければならないのでした。
ポットが置いてあるカウンターも汚れているんですが、国王に出来る事ではありません。





















爺「おう。あの隕石は立派だな。売ればいくらかになるかもしれん」

いえ、隕石取りに来たわけではなく、上司主催のパーティーなのでした。


さすが犯罪キャリアの上司。立派な家に住んでいます。







でも料理もなく、寝室でのパーティーってどういうことだ?
取りあえず挨拶はして……。


仕事っぽい無難な会話をして帰ります。
女性陣が一斉にいなくなっちゃって、寝室に二人きりって、ちょっと怖いからね。




一週間経ちました。
ワンコたちの収穫物を見てみましょう。

忠吉さん(グレートピレニーズ)
ハンティングスキル 7
空のスナック菓子袋2、カラフルな羽根2、カエデの葉、ミニ恐竜の骸骨が1/3片、
ダイヤモンドドッグが1/3片、
炭素鋼(§175)、ダイヤモンド(§179)、銀(§30)、ティベリウム(§102)

ラッシー(コリー)
ハンティングスキル 5
ミニ恐竜の骸骨が1/3片、空のスナック菓子袋、カラフルな羽根、カエデの葉、
ピンクダイヤモンド(§1,356)、ダイヤモンド(§141)、

ハチ(秋田犬)
ハンティングスキル 6
カエデの葉、カラフルな羽根2、
ウフフイム(§624)、ダイヤモンド2、プルトニウム(§1,207)、炭素鋼(§204)

フランク(パグ)
ハンティングスキル 6
蛇の皮2、ミニ恐竜の骸骨が1/3片、大きい隕石(§122)、
虹の石(§553)、銀(§28)、水晶(§13)

豆助(柴犬)
ハンティングスキル 5
蛇の皮3、空のスナック菓子袋、
ヴァンパイアの瞳(§297)、金2、ウフフイム(§665)

アインウェルシュコーギー
ハンティングスキル 6
ミニ恐竜の骸骨が1/3片、カラフルな羽根、蛇の皮、空のスナック菓子袋、
パラジウム(§413)、 プルトニウム(§1,223)



なんかすごいんですけどー。
売れば生活が楽になるんですが、初めて見るものばっかりで、他の世帯だったらどんなに嬉しいかと思うと、勿体なくて売れないのです。