半ダースの犬 13/エンジェルの誕生日







冬の最終日。僕はおじいさんと雪遊びをしました。
僕はもう眠かったんだけど、土曜日だし、雪遊びももう最後だからね。
最近おじいさんは、僕にとっても優しいです。寝る前には毎日本を読んでくれます。





おじいさんと鬼ごっこもしました。
鬼ごっこをしたがったのは、おじいさんです。

爺「はい、タッチ。なんだ。もうへばったのか?」
孫「だって雪なんだもん。走りづらいよぉ」
爺「年寄りが走っているのにか?」
孫「おじいさん、スポーツスキルレベル10じゃん! 僕、ないんだよ?」
爺「わはは」

エンジェルの絵描きスキルはレベル10になりました。

おじいさんも昇進して『チンピラ』になりました。


翌日からは春。エンジェルの誕生日です。

孫「僕ねぇ。早く大きくなって、おじいさんに楽させてあげるんだ」

着替えさせてから誕生日をやれよ、と毎度思うんですがいつも遅い。

ろうそくプー。

きらきらりーん。

くるり~ん。

ぱっ!

パジャマはガウンだったので、速攻着替えさせました。
まつ毛を着けただけで、どこもいじってません。

おじいさんも感慨深いことでしょう。

一緒に食事をするのも珍しいことです。
バースデーケーキは食べなくちゃね。

忠吉さんが物欲しそうに見ていました。
これは豆助の役どころだったろうに。

ティーンになったとたん、ラマさんが訪ねてきました。
ごめんね、スルーで。お仕事ご苦労様です。
(ワンコの水遊び用スプリンクラー)

今まで出来なかった、冷蔵庫のお腐れ品処分も出来るようになりました。

おじいさんがギターを買いました。
誕生日プレゼントです。



そしておじいさんの願望で、エンジェルは車の運転を教わることになりました。
その為におじいさんは、車を買いました。誕生日はお金がかかりますね。

爺「エンジェルも、もう高校生か。早いものだ」

『チャンス』での中国出張の際に買ってきた武術グッズです。
おじいさんはスキル本で武術スキルも付けました。

おじいさんは昇進して、『迷走ドライバー』になりました。
もう少しで元のレベルに戻れるかな。


 爺「やはり色々言われているんだろうな。エンジェルにはいらぬ苦労を掛けている」

高校に通い始めたエンジェルは、成績はCランクですが、女の子には人気のようです。
高校のうちに嫁さんを探したいと思いますが、今だともれなく年上嫁になっちゃうかな。